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実家じまいの費用はいくら? 片付け・解体・売るとき・建て替えの目安を、実家をどうするかで分けて並べました

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一軒の家から4本の道が延び、先に大きさの違う財布の袋が置かれた絵。「実家じまいの費用」の文字と、分かれ目を指す「先にどうするかを決める」の札

実家じまいの費用は、片付けだけなら15万〜85万円ほど、家を壊すならさらに90万〜150万円ほどが目安です。建て替えて住むなら、そこに建てる費用が乗ってきます。

ただ、幅がこれだけ広いと、うちはどこに入るのか分かりにくいですよね。なので、総額を探すより先に、売るか、壊すか、持ち続けるかを考えておくと、うちの額の見当がつけやすくなります。

この記事では、実家をどうするかで分けて、かかるお金の項目と目安、費用を動かすものを順にまとめました。最後まで読むと、自分の家の額をどう確かめればいいかも分かるように書いています。

実家じまいをすると決めた私は、いま、かかるお金を項目ごとに確かめています。手元の材料は、国や市区町村の案内、会社の料金表、くらしの記事などで、2026年10月に合わせて19件に目を通しました。

実家じまいには、全部でいくらかかるのか

まずは売る・壊す・建て替える・持ち続けるのどれにするかで分けて、どんなお金がかかるのかを見ていきます。合計を1つの数字にはせず、それぞれに足していく項目を並べてみたんです。

実家をどうするかかかるお金の項目目安
片付けて、家ごと売る片付け、売るときのお金(仲介の手数料など)片付けは15万〜85万円ほど
壊して、土地を売る片付け、解体、売るときのお金片付けに加えて、解体が90万〜150万円ほど
建て替えて住む片付け、解体、建てる費用建てる費用は全国の平均で約4,260万円
そのまま持つ固定資産税など、毎年かかるお金家ごとに違い、毎年かかる

実家を片付けて売る、壊して土地を売る、建て替えて住む、そのまま持つの4つに分けて、それぞれにかかる費用の目安を並べた図

売る場合は、片付けや解体とは別に、国の決まりで上限のある仲介の手数料がかかります。売って利益が出たときには税もかかると、くらしの記事や不用品回収の会社のブログにありました。そうした細かいお金は、あとの「売るとき、持ち続けるとき」の所でまとめて並べています。

表の建てる費用は、住宅金融支援機構の調べ(2025年度)で、土地はもうあって建物だけを建てた人の平均の約4,260万円で、平屋に限らない数字です。

不動産の情報サイトや住宅の会社の案内を見ると、同じ広さでも、平屋にするか2階建てにするかなど、建て方で額は動くことがあります。親の土地に建て替える話は「親の土地に家を建てる費用はいくら? 実家を壊して平屋に建て替える総額と、先に確かめる2つのこと」で扱っています。

そのまま持つ場合も、国の固定資産税の案内にあるとおり、固定資産税はその年の1月1日の持ち主に毎年かかります。なのでほかの3つと合計で比べるより、毎年かかるお金として別に並べておいたわけです。

ここまで見ると、うちはどれになりそうか、という所で手が止まりますよね。どうするかの見当がまだついていないときの確かめ方は、いちばん最後の「うちの実家だと」の所で順に並べています。

では、片付けと解体の費用は、何によって上下するのでしょうか。

片付けと解体の費用は、何で変わるのか

料金表は、遺品整理の会社のものを2件、解体の会社と見積もりの仲立ちサイトのものを3件見比べました。その幅と、幅を動かすものを1つの表にしています。

目安費用を動かすもの
片付け(3〜4LDKの一軒家を会社に頼む)15万〜85万円ほど部屋の広さ、家の中にある物の量
解体(木造30坪の家)90万〜150万円ほど前の道の広さと重機が入るか、階数、まわりの家との間の広さ

片付けは15万〜85万円ほどで部屋の広さと物の量で、木造30坪の解体は90万〜150万円ほどで前の道の広さや重機が入るか、階数、まわりの家との間で変わることを示した図

片付けのほうは、間取りが広いほど整理する物の量も増えて費用が上がっていくと、遺品整理の会社の案内にありました。

遺品整理の会社の料金表どうしを並べると、同じ3LDKでも一方は15万〜70万円、もう一方は17万〜50万円と、幅の取り方が会社ごとに違っていたんです。

解体のほうは、前の道が狭くて重機が入らないと工事の日数と人手が増えると、解体の会社が説明しています。手で壊したり小さな重機に替えたりするぶん、手間がかかるわけです。

そして、別の解体の会社も、階数や立地の条件で費用が大きく変わると書いていました。同じ30坪でも、家の建っている場所しだいで額が動くということですね。建物の本体のほかに付け足す工事(付帯工事)があるかどうかでも、額は大きく動くそうです。

ある解体の会社は、木造の家の目安を1坪あたり3万〜5万円としていて、30坪ならちょうど90万〜150万円の計算になります。坪数が分かっていれば、この式で自分の家のおおよその額の見当がつくわけです。

片付けの会社への頼み方は「実家の片付け、業者に頼むといくら? 間取りごとの目安と、見積もりを同じ条件で比べる進め方」に、解体と補助金のことは「空き家の解体費用はいくら? 木造30坪の目安と、補助金を工事の前に調べる順番」にまとめています。

片付けと解体の幅が見えてきたら、売るときと持ち続けるときに出ていくお金も気になってきます。

売るとき、持ち続けるときには、何にお金がかかるのか

ここは税金の話が混ざって、身構えてしまいますよね。なのでこの表には、何に、いつかかって、誰に聞けばいいかだけを載せて、細かい計算や税率は書かないことにしました。

何にかかるかいつ誰に聞くか
仲介の手数料(上限がある)家や土地が売れたとき不動産会社(上限の範囲で決まる)
名義(持ち主の記録)を書き換えるときの税相続で名義を書き換えるとき法務局か司法書士
売って利益が出たときの税売れたあと税務署か税理士
固定資産税毎年(その年の1月1日の持ち主に)家のある市区町村

仲介の手数料、名義を書き換えるときの税、売って利益が出たときの税、固定資産税の4つについて、かかる時と聞く先を並べた図

仲介の手数料には国の決まりで上限があります。気になる額なら、売る前に不動産会社に聞いておくと話が早そうです。

国の案内で確かめた範囲では、相続で名義を書き換えるときにも税がかかります。相続した空き家を売ったときの税の特例にも期限があると国税庁の案内にあり、当てはまるかは、税務署や税理士に聞くと早いです。名義の書き換えで分からないことも、国の相続登記の案内によると、近くの法務局か司法書士に相談できます。

売るときの税の順番は「相続した実家を売るときの税金は、何をどの順で確かめる? 名義・特例の期限・聞く相手」でくわしく扱っています。

もう1つ、家を壊して何も無い土地にすると、土地の固定資産税が上がることがあると市区町村の案内に書かれていたんです。なので壊すかどうかを考える前に、家のある市区町村に土地の税がどうなるかを聞いておくと、あとの話が進めやすいです。

この話は「更地にすると固定資産税はどうなる? 実家を壊す前に知っておきたい、上がる時期と、壊したあとの使い方による違い」にまとめています。

次は、このお金をどこから抑えるかです。

費用を抑えたいとき、どこから考えればいいのか

調べた範囲を並べ直すと、抑え方は次の4つの順に考えると整理しやすくなります。

費用を抑えるときに考える順を、どうするかを先に決める、片付けられる分を見極める、補助金を聞く、見積もりを並べるの4段で示した図

1つめは、どうするかを先におおよそ決めることです。たとえば住む人がいないと家族で見えていれば、建て替えの費用はひとまず考えから外せます。

2つめは、自分たちで片付けられる分を見極めることです。作業の量が多いほど費用はかさむので、できる所を済ませてから頼むと抑えやすいと、あるくらしの記事にもありました。

3つめは、壊すなら補助金を市区町村に聞くことです。国土交通省の空き家の特設サイトにも、解体や改修に補助金が使える場合があると書かれています。上限の額や条件は市区町村ごとに大きく違い、補助の仕組みが無い所もあると解体の会社の案内にもあったので、壊す前に確かめておくと話が早いです。

しかも補助金は、多くの場合、解体の工事を始める前に申し込む決まりになっているそうです。

4つめは、何社かの見積もりを並べることです。1社の額だけでは高いのか安いのかの見当がつかず、並べてはじめて見えてくることがあると私は考えています。

ここまで来ると、結局うちの実家だといくらなのか、という問いが残りますよね。

うちの実家だと、いくらになるのか

ここからは、届いた案や見積もりの見方と、どうするかの案をもらえるサービスのことを書きます。

届いた案や見積もりを見るときは、金額より先に何が含まれているかを案ごとに並べると比べやすいと思います。解体の見積もりの仲立ちサイトには、庭木の撤去が見積もりに入っていない例が載っていたんです。古い建材を調べる費用は別にかかると、解体の会社の案内にもあります。反対に、工事のあいだ家のまわりを覆うシートの費用は、ふつうは解体の基本の額に含まれると考えてよいそうです。

紹介ページによると、タウンライフの空き家解決の診断は実家をどうするかの案を何社かからもらえるサービスで、案を出す会社は610社以上(2026年10月時点)、何社から案をもらっても料金はかからないそうです。

申し込みの画面で聞かれること(ほしい案、家の種別、広さと築年数、所在地)と、届いた案の見方は、診断の記事「実家の空き家をどうするか決まらないとき、解決策の診断を頼むと何が届く? 申し込みで聞かれることと、届いた案の見方」にまとめています。

紹介ページにも、案の出し方は会社ごとに違うとあり、届く案に費用の見積もりまで載っているとは限りません。それでも方針ごとの案が並ぶと、どれにどんなお金がかかりそうかが見えてきます。

ちなみに、すでに頼む会社が決まっているなら、このサービスより直接その会社に聞くほうが早いはずです。片付けだけを頼むと決めている人は「実家の片付け、業者に頼むといくら? 間取りごとの目安と、見積もりを同じ条件で比べる進め方」へ、壊すと決めて費用を詰めたい人は「空き家の解体費用はいくら? 木造30坪の目安と、補助金を工事の前に調べる順番」へ進むと手間が省けます。

実家じまいの費用は、一つの総額を探すより、方針ごとに分けて見ていくと自分の家に当てはめやすくなります。家族とどんな段取りで決めていくかは、順番をまとめた別の記事で一つずつ追っています。

まずは家族と最初の表を一緒に眺めて、売るなら、壊すなら、それぞれいくらくらいかかるのかを話してみるのはどうでしょう。紹介ページには「その空き家、住む?売る? 考えの整理ができる」とあるので、どうするか決めきれないうちでも頼めそうです。