親の土地に家を建てる費用はいくら? 実家を壊して平屋に建て替える総額と、先に確かめる2つのこと
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親の家を壊して30坪ほどの平屋を建てると、解体から諸費用まで足して2,000万〜3,700万円ほどが目安です。
不動産の情報サイトにあるとおり、親の土地に建て替えるなら、土地を買う費用はかかりません。
ただ、金額は家の広さや設備、地域などで大きく変わりますし、地盤の具合でも動きます。しかも親の土地に建てるなら、お金の話の前に、家族で話しておくこともあるんです。
この記事では、総額の足し方と、お金の前に確かめる2つのこと、相談から住めるまでの順番をまとめました。表の数字を順に足していけば、うちの実家のおおよその総額を出せる形にしています。
私は実家じまいを決めたばかりで、親の家を建て替えたらいくらかかるのかを、ひとつずつ調べています。住宅の会社や、不動産・家づくりの情報サイトの案内、解体や片付けの料金表、国の調査と案内、体験談など、合わせて21件を2026年10月に読みました。
売るか壊すかもまだ決めていない場合の比べ方は、「実家、売る・貸す・壊す・建て替えるのどれにする? お金・手間・あとで変えられるかで比べる」にまとめています。
親の家を壊して平屋を建てると、全部でいくらかかるのか
表の「解体」から「諸費用」までの4行は、住宅の会社や不動産・家づくりの情報サイトの案内3件と、解体の会社と見積もりの仲立ちサイトの料金表3件から作りました。
| 費用 | 中身 | 30坪ほどの平屋の目安 |
|---|---|---|
| 解体 | 木造30坪の家を壊す | 90万〜150万円ほど |
| 建物 | 30坪ほどの平屋(地盤を固める工事と解体は別) | 1,500万〜2,500万円ほど |
| 付帯工事 | 電気・ガス・水道の引き込み、塀や駐車場など | 建物の2〜3割ほど(300万〜750万円ほど) |
| 諸費用 | 契約・ローン・火災保険・税金・登記(土地や家の持ち主の記録)など | 工事費の5〜10%ほど |
| 別にかかることがある | 地盤を固める工事(調べて弱いと分かったとき)、住みながらなら仮住まい、家の中の片付け(3〜4LDKで15万〜85万円ほど) | 家によって変わる |

この4行を足すと、少ないほうで2,000万円ほど、多いほうで3,700万円ほどになります。
少ないほうは、解体90万円と建物1,500万円、付帯工事300万円に、諸費用を建物と付帯工事の5%の90万円として足した額です。多いほうは150万円と2,500万円、750万円に、10%の325万円を足しています。
諸費用の割合は、ある住宅の会社の案内に書かれていたものです。同じ案内では仮住まいも諸費用に入れていますが、仮住まいだけで100万円以上かかる場合も多いとあったので、表では別の行に分けました。
建物の幅はその住宅の会社の案内にある30坪の幅で、不動産の情報サイトや家づくりの情報サイトの例もこの中に入っていました。ただ、高めの仕様では30坪で3,500万円ほどになることもある、と書く家づくりの情報サイトもあったんです。
それに不動産の情報サイトにも、建物の相場だけで見ていると、ほかの費用を足したときに思っていたより高くなることがあると書かれていました。なので予算は建物の値段だけでなく、付帯工事と諸費用のぶんまで入れて組んでおくと、あとで足りなくなりにくいです。
表の「別にかかることがある」の行の片付けは、解体の費用には含まれないと、解体の見積もりの仲立ちサイトにありました。家の中の片付けを会社に頼む場合の費用は、「実家の片付け、業者に頼むといくら? 間取りごとの目安と、見積もりを同じ条件で比べる進め方」で詳しく扱っています。
費用を実家をどうするかで分けて並べた記事は「実家じまいの費用はいくら? 片付け・解体・売るとき・建て替えの目安を、実家をどうするかで分けて並べました」、壊す費用と補助金の調べ方は「空き家の解体費用はいくら? 木造30坪の目安と、補助金を工事の前に調べる順番」です。
では、同じ30坪でも、なぜここまで幅が出るのでしょうか。
その金額は、何で上がったり下がったりするのか
平屋は同じ広さでも基礎と屋根の面積が大きくなるので、2階建てより高くつくことがある、と不動産の情報サイトや住宅の会社の案内にありました。
| 金額を動かすもの | どう動くか |
|---|---|
| 広さと形 | 広いほど上がる。形を単純にし、水回りを1か所にまとめると抑えやすい |
| 平屋という建て方 | 同じ広さなら基礎と屋根が広く、2階建てより高くなることがある |
| 敷地の広さ | 平屋は2階建てより広い敷地が要り、建てられる大きさにも決まりがある |
| 地盤 | 調べて弱いと分かれば、固める工事が加わる。家を壊してからでないと分からない場合もある |
| 古い家の材料 | アスベストのような有害なものがあると、処理の費用が加わることもある |
| 住みながら建て替える | 仮住まいと2回の引越しで120万〜200万円ほどがかかる |

同じ不動産の情報サイトの案内では坪単価を50万円と置くと、30坪で1,500万円、40坪で2,000万円と、広さに合わせて上がっていきます。広さを絞れば、そのぶん総額も下がるということですね。
ただ、土地はもうあって建物だけを建てた人の平均は、約4,260万円で約118㎡(約36坪)でした(住宅金融支援機構の調べ・2025年度)。平屋に限らない数字ですが、坪50万円で計算した額よりかなり高いので、建物の値段は幅の上のほうも見ておくと、あとで慌てずに済みます。
なので平屋を選ぶなら、何坪あれば暮らせるかを先に考えておくと、金額の見当がつけやすくなるんです。
それから表の「住みながら建て替える」の行ですが、実家がすでに空き家なら、仮住まいの費用が要らないこともあります。
見積もりを頼む前に、確かめておきたいことが2つあります。
お金の前に確かめておくのは、「建て直せる土地か」と「家族の了解」
1つめは、その土地に建て直せるかどうかです。
不動産の情報サイトには、いま家が建っていても、壊して何も無い土地にすると新しい家を建てられない土地があると書かれています。多いのは、前の道の幅や、道に接している長さが決まりに足りない土地だそうです。
同じ案内には、古くからの住宅地には幅の狭い道が多く、受け継いだ土地の古い実家を建て替えるときに前の道が狭いことは少なくない、ともありました。ただ、前の道が狭くても、条件しだいで敷地を道から下げて建てられる場合があるそうです。
前の道が家を建てられる道として扱われているかは、市区町村の役所の建築の窓口で確かめられ、ホームページで調べられる所もあるそうです。頼む会社が決まっていれば、そこに聞いてもよいとありました。

もう1つ、土地のことと並んで確かめたいのが、家族の了解です。
あるQ&Aサイトの質問(2021年)には、兄弟が親の土地に家を建てると聞いた人の「突然降ってわいた話で何も事前に話がなかった」という言葉がありました。先に聞かされていなかったことが、気持ちに残るのかもしれません。
話すときに出てきそうなことを、3つ書いておきます。
まず名義です。土地が亡くなった親の名義のままなら、書き換えから始めることになりそうです。名義の書き換えは、相続で土地を受け継いだと知った日から3年以内に申請することになっていると、法務省が案内しています。相談先は、国の別の案内で法務局か司法書士とされています。
次に、地代や税金のことです。親の土地を借りて建てるときの地代や贈与税のことは、税務署か税理士に確かめておくと安心です。
最後にローンです。別の不動産の情報サイトには、親の土地に建てるときも住宅ローンは使えるものの、親の土地を担保に入れる話になり、親に保証人を頼まれることもあるとありました。親にとっても大きな話なので、よく話して決めるように、と同じ案内にあります。
ローンで親の土地を担保にすると、返し終えるまで名義を変えられないので、兄弟がいるなら先に話し合っておくように、とも書かれていました。親や兄弟と話す順番の決め方は、「実家じまいの手順。何から始めて、誰に何を聞けばいいのか」で扱っています。
土地と家族のことが確かめられたら、次に気になるのは、いつ住めるのかですよね。
相談から住めるまで、どんな順番で、どのくらいかかるのか
建て替えの順番と期間を、家づくりの情報サイトと住宅の会社の案内3件で見ると、おおよそ次のように進みます。
| 順番 | すること | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 相談し、間取りと予算を考える | 2〜4か月ほど |
| 2 | 会社を選び、見積もりを比べて契約する | 3〜4か月ほど |
| 3 | 家の中を空ける(住みながらなら仮住まいへ移る) | 家による |
| 4 | 解体 | 木造30坪ほどで1〜2週間ほど |
| 5 | 地盤を調べ、必要なら固める | 結果しだい |
| 6 | 工事 | 4〜6か月ほど |
| 7 | 引き渡し・登記・引越し | ― |
| 合計 | 相談から住めるまで | 10か月〜1年3か月ほど |

全体では、相談を始めてから住めるまで10か月〜1年3か月ほどが目安です。
平屋を建てている工務店の案内でも、相談から契約までに5か月ほど、工事に5か月ほどとありました。地盤を固める工事があると、そのぶん工期が延びることもあるそうです。
表の「家の中を空ける」については、解体の見積もりの仲立ちサイトに、長く人が住んだ家の家具などは、解体に取りかかる前に処分するものだとあります。なので、片付けの段取りも早めに見ておくと、話が進めやすいです。
ただ、親の家を壊すと決めるのは、気持ちのうえでも小さなことではないですよね。実家を解体した人のある体験記には「ほんのちょっぴりだけせつないですけどね、家族の思い出の家がなくなるってね…」とありました。
ここまでで順番は見えてきましたが、うちの実家の金額は、どう確かめればいいのでしょうか。
うちの実家だと、いくらになるのか
不動産の情報サイトや住宅の会社の案内にあるとおり、最初の表の幅は家の広さや設備、地域で大きく変わり、地盤や敷地の条件でも動きます。なので、敷地を見た会社に間取りと見積もりを出してもらうと、うちの実家の数字が見えやすくなります。
紹介ページには、無料で頼むと家づくり計画書が届き、その提案の中身として間取り・見積もり・土地探しが挙げられています。土地探しは条件に合う土地を提案してくれるものなので、親の土地に建てるなら、間取りと見積もりを中心に見ていくと話が進めやすいです。
どの会社から提案をもらうかは、自分で選べるとされています。住宅の会社と契約したときにも、利用料が足されることは無いと書かれています。掲載の会社は1270社以上(2026年10月時点)です。
申し込みの画面では、間取りや住む人数のほかに、建物の予算と建てる予定の土地の広さも聞かれるので、費用の表で見た建物の目安と、親の土地の広さを手元に置いておくと答えやすいです。
建て替えずに売ると決めているなら「空き家の売却査定を何社かに頼むと何が届く? 値段が会社で違うわけと、査定書の見方」、2階建てや二世帯で考えているなら「二世帯住宅は平屋でもできる? 実家を建て替える前に、どこまで分けて暮らすかで選ぶ」のほうが合っています。頼む会社がもう決まっている場合も、ここで申し込まなくてかまいません。
平屋の間取りの頼み方は、「老後の平屋、間取りはどう頼む? 夫婦二人の暮らしを会社に伝えるまとめ方と、届いたプランの見方」にまとめています。
届いた見積もりは、どこを見比べればいいのか
ある住宅の会社の案内には、設計の費用が建物の費用に含まれず、別にかかる会社もあると書かれていました。
それに地盤のことは、家を壊してからでないと分からない場合があると、家づくりの情報サイトにありました。
そこで、解体・付帯工事・諸費用・地盤・設計の5つが入っているかをそろえてから比べると、見比べやすくなると私は考えています。
親の土地に建てる費用は、建物の値段だけでなく、解体・建物・付帯工事・諸費用の足し算で決まります。その足し算は、建て直せる土地かと家族の了解を確かめてから始めると、話が進めやすいです。