空き家の解体費用はいくら? 木造30坪の目安と、補助金を工事の前に調べる順番
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木造30坪ほどの空き家を壊すと、90万〜150万円ほどが目安です。
ただ、解体の会社の料金表や住まいの情報サイトの解説を見ていくと、この額は建物の本体を壊す分で、塀や庭木や家の中の物は別に乗ってくるとありました。
しかも補助金の上限や条件は自治体ごとに違うので、同じ広さの家でも手元から出ていくお金は変わってくるんです。
この記事では、坪数ごとの目安と上乗せされやすいもの、補助金をどこで調べていつ申し込むか、届いた見積もりで見るところを順にまとめました。
国や市区町村の案内、解体の会社の料金表、住まいの情報サイトの解説など、合わせて12件を2026年10月に読みました。
市区町村の案内には解体する前に必ず相談するよう書いている所もあり、壊すと決めた人にも迷っている人にも、見積もりより先に知っておいてほしいことがあります。
空き家を壊すと、いくらかかるのか
解体の会社と見積もりの仲立ちサイト、住まいの情報サイトの料金の目安を4件見比べると、木造の家の解体は坪数ごとに次のくらいでした。
| 木造の家の広さ | 解体の費用の目安 |
|---|---|
| 30坪 | 90万〜150万円ほど |
| 40坪 | 120万〜200万円ほど |
| 50坪 | 150万〜250万円ほど |

料金表を見ると、どの広さも1坪あたり3万〜5万円ほどを掛けた額におおむね収まっているんです。
坪数が分かっていれば、表の幅に当てはめるだけで、うちの額の見当がつけやすくなります。
ちなみに鉄骨や鉄筋コンクリートの家は、木造より高くなると住まいの情報サイトにありました。
実家じまいの費用を片付けや売るときまで通して見たい人は、「実家じまいの費用はいくら? 片付け・解体・売るとき・建て替えの目安を、実家をどうするかで分けて並べました」を開いてみてください。
とはいえ、同じ解説には、家の本体を壊すだけでなく、敷地の中の設備や残った物の撤去にも別に費用がかかるとあります。どんなものが乗ってくるのかを、次に見ておきます。
本体の工事のほかに、何が上乗せされるのか
同じ解説では、解体の費用は建物の造りと立地、それに建物以外の付帯工事で決まるとしています。
付帯工事というのは、庭木や庭石、カーポートやブロック塀など、建物のまわりの物を壊して運び出す作業のことです。
その中身は家の状態によって大きく違い、見積もりの額にも大きく響くと、同じ解説は続けています。
| 上乗せされやすいもの | 見積もりとの関係 | 見積もりのときに |
|---|---|---|
| 庭木・庭石・ブロック塀・カーポート | 本体とは別に乗ってくることがある | 入っているかを聞く |
| 浄化槽・地中に埋まった物 | 工事を始めてから分かることがある | 出てきたときの扱いを聞く |
| 家の中の物 | 解体の費用には含まれない | 工事の前に出しておく |
| アスベストの調査 | 調査は決まりで、見つかれば別にかかることがある | 入っているかを聞く |
| 前の道が狭く重機が入らない | 手で壊す分、日数と人手が増える | 家を見てもらって額を出してもらう |

ある解体の会社は、浄化槽や地中に埋まった物は工事をしてみないと分からず、出てくると費用が高くなると書いていました。
同じ会社の案内によると、古い建材にアスベストが入っているかの調査は義務で、木造の家でも要るんです。
家の中の家具や家財は解体の費用に含まれず、工事の前に出しておくものだと、解体の見積もりの仲立ちサイトは説明しています。
家の中を空ける費用まで見ておきたい人には、「実家の片付け、業者に頼むといくら? 間取りごとの目安と、見積もりを同じ条件で比べる進め方」が役に立つはずです。
本体の額だけで予算を組むと、こうした上乗せの分が足りなくなりやすいと私は見ています。
そうなると、少しでも補助金で抑えられないかと考えますよね。
補助金は、どこで調べて、いつ申し込めばいいのか
補助金を最初にどこで調べるかについて、国土交通省の空き家の特設サイトは市区町村のウェブサイトと窓口を挙げています。
国の空き家を壊す事業の資料と住まいの情報サイトの解説を見ると、補助は自治体が出し、国はその一部を受け持つ仕組みで、持ち主が国から直接受け取るわけではないんです。
ある解体の会社の案内では、同じ県の中でも補助の仕組みが無い市区町村があるとしていました。
先ほどの住まいの情報サイトの解説を見ても、対象になるのは傷みが進んで危ないと判定された空き家であることが多いようです。
調べるときは、家のある市区町村のホームページで「空き家 解体 補助」と探し、見つからなければ空き家の窓口に電話で聞くと話が早いです。
解体の会社に見積もりを頼むときに、その市区町村の補助金を使った工事をしたことがあるかを聞いておく、という進め方もあります。
空き家の窓口に何を聞くとよいかは、「空き家の相談窓口はどこ? 最初に行く所と、行く前に手元にそろえる物」で項目ごとに挙げています。
では、いつ申し込むのか。市区町村の案内を読むと、申し込みはおおむね次の順番で進みます。
| 順番 | すること |
|---|---|
| 1 | 市区町村に相談し、家を見てもらう |
| 2 | 補助金を申し込む |
| 3 | 補助が決まってから、解体の会社と契約して工事 |
| 4 | 工事が終わったら報告する |
| 5 | 補助金を受け取る |

ここで気をつけたいのは、解体の会社との契約が補助の決まったあとに来ていることです。
補助が決まる前に契約を済ませた工事は対象にならない、と書いている市もあったんです。
別の市の案内には、家を見て対象になるかを決めるまでに、1〜2か月ほどかかることもあると書かれていました。
相続した家なら相続した人も申し込めるとする市があり、相続した人が何人もいれば全員の同意を求める市もありました。
なので申し込む前に、相続した家族みんなで壊すことを話しておくと進めやすいです。家族で先にそろえておくことは、「実家じまいの手順。何から始めて、誰に何を聞けばいいのか」に順番どおり並べてあります。
先ほどと同じ会社の案内にも予算の範囲で先着順とあるように、補助金には受付の締め切りや予算があるので、壊す年の早いうちに相談しておくと慌てずに済みます。
それに先ほどの市の案内の順番では、補助金を受け取るのは工事が終わって報告したあとなので、いったんは解体の費用を全額払う心づもりでいると安心です。
補助金の相談をする前後に、もう2つだけ見ておきたいことが出てきます。
壊すと決める前に、確かめておくことはあるか
まず気にしておきたいのが、壊したあとの土地の税です。家が建っている土地は税が軽くなる仕組みがあるので、壊すと固定資産税が上がることがあると市区町村のよくある質問に載っています。
壊すと決めている人も、工事より先に土地の税の変わり方を家のある市区町村で確かめておくと、あとの話が進めやすいんです。固定資産税がどれくらい変わるのか、詳しい話は「更地にすると固定資産税はどうなる? 実家を壊す前に知っておきたい、上がる時期と、壊したあとの使い方による違い」で見られます。
もうひとつは、住まいの情報サイトの解説にあった、必ずしも家を壊さなければ売れないわけではない、という点です。
なので壊すと決める前に、売る・活用する・建て替えると並べて比べる進め方もあります。売る・貸す・壊すを横に並べた「実家、売る・貸す・壊す・建て替えるのどれにする? お金・手間・あとで変えられるかで比べる」も、決める前の材料になるはずです。
うちの実家だと、いくらになるのか
ここまでの目安は、坪数から出したおおよその額です。住まいの情報サイトの解説によると、付帯工事は家を見てもらわないと正確な費用が分からないことも多く、うちの実家の額は見積もりで分かってくるんです。
届いた見積もりは、付帯工事と家の中の物、アスベストの調査と壊したあとの整地が入っているかをそろえてから比べるとよい、と私は考えています。
同じ解説でも、見積もりに「一式」とだけ書かれているときは、何が含まれるかを確かめるよう勧めていました。
樹木などの撤去を外した見積もりの実例を載せている仲立ちサイトもありました。

一方で、まだ壊すかどうかを決めきれていないなら、方針ごとの案を何社かから出してもらう方法もあります。
タウンライフの空き家解決の紹介ページには、610社以上の会社が案を届けるとあります(2026年10月時点)。
いくつもの会社から案をもらっても、料金はかからないそうです。
申し込みの画面は、売る案・活用する案・リノベや建て替えの案のどれがほしいか、という問いから始まります。
同じページには「考えの整理ができる」ともあり、方針ごとの案が並ぶと、売るか活用するか壊すかを決める材料がそろいやすくなります。
なお、壊すことが家族で決まっていて解体の会社を探しているなら、解体の会社に直接見積もりを頼むほうが早いはずです。頼む会社がもう決まっている人も、その会社に直接聞けば足ります。
建て替えて住むつもりの人には、解体から建物までを足した総額の記事「親の土地に家を建てる費用はいくら? 実家を壊して平屋に建て替える総額と、先に確かめる2つのこと」があります。
料金表や解説を見るかぎり、うちの額は坪数の目安だけでは決まらず、家を見てもらったうえで固まっていくものです。
見積もりを頼む前に、まず家のある市区町村に補助金のことを聞き、見積もりに入れるものをそろえておくと、うちの額の見当が早くつくと私は考えています。