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実家の片付け、業者に頼むといくら? 間取りごとの目安と、見積もりを同じ条件で比べる進め方

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家の間取り図の上に段ボール箱と「残す」「手放す」の2つの札、横に見積書が3枚並んだ絵。「実家の片付け、業者に頼むといくら?」の文字と、「残す」の札を指す矢印

実家の片付けを業者に頼むと、3〜4LDKの一軒家で15万〜85万円ほどが目安です。

ただ、15万円と85万円では、ずいぶん開きがありますよね。同じ間取りでも、運び出す物の量や家のまわりの条件によって、料金はさまざまに変わるからです。

片付けを頼むのが初めてだと、届いた見積もりをどう比べればいいのかも分かりにくいものです。

この記事では、間取りごとの費用の目安と額を動かすもの、頼む前に家族で決めておくこと、届いた見積もりで見るところを順に並べました。うちの実家の見積もりをどう頼めばよいかも、最後の「うちの実家だと、いくらになるのか」で確かめられるようにしました。

実家じまいを決めた私も、何をいくらで頼めるのかを一つずつ調べているところです。目を通したのは、国の調査と案内、片付けの会社の料金表、くらしの記事など合わせて9件で、どれも2026年10月に読みました。

実家の片付けを業者に頼むと、間取りごとにいくらかかるのか

遺品整理の会社と、その会社を紹介するサイトの料金表を3件並べると、間取りごとの目安は次のようになりました。

間取り(一軒家)業者に頼んだときの目安
1LDK6万〜30万円ほど
2LDK9万〜45万円ほど
3LDK15万〜70万円ほど
4LDK17万〜85万円ほど

一軒家の片付けを業者に頼んだときの目安を、1LDK 6万〜30万円ほど、2LDK 9万〜45万円ほど、3LDK 15万〜70万円ほど、4LDK 17万〜85万円ほどと並べた図(遺品整理の会社などの料金表3件から)

幅の低いほうと高いほうを比べると、同じ3LDKでも15万円と70万円で4倍以上の開きがあります。

ある遺品整理の会社の案内によると、一軒家でよくある間取りは3LDKか4DKだそうです。実家がこのあたりなら、冒頭の15万〜85万円ほどが目安になります。

それより広い家は、決まった額を出しにくいと書く会社もあります。別の遺品整理の会社には、5LDKになると100万円を超えることもあると書かれていました。

総務省が2020年にまとめた調査では、遺品整理の見積書75例のうち、10万〜40万円のものが多かったそうです。こちらは一軒家に限らない数字です。

それと同じ調査には、片付けの料金に国が決めた値段のような仕組みは無い、とも書かれています。片付け以外にかかるお金は「実家じまいの費用はいくら? 片付け・解体・売るとき・建て替えの目安を、実家をどうするかで分けて並べました」にまとめているので、ここでは片付けだけを詳しく見ていきます。

では、同じ間取りなのに額がこれほど違うのは、なぜなのでしょうか。

同じ間取りでも額が違うのは、何で変わるのか

さきほどの総務省の調査によると、会社は運び出す家財の量と、トラックを停める場所やエレベーターがあるかを確かめてから見積もっていました。また、片付けの仕事は残す物と要らない物に分けることと、運び出すことの2つで、掃除などを別に付ける会社もあるそうです。

そして同じ調査では、料金をホームページに載せていない会社が、その理由を、運び出す荷物の量や立地で料金がさまざまだからだと答えていたんです。

ここまでのことを額を動かすものとして並べると、4つになります。

額を動かすもの中身
家財の量部屋が広いほど物も増える
運び出しの条件トラックを停める場所、エレベーターの有無
頼む範囲分けるだけか、運び出しまでか。掃除などを付けるか
買い取り買い取れる物があると、費用を抑えられることがある

同じ間取りでも額を動かすものとして、家財の量、運び出しの条件(トラックを停める場所・エレベーター)、頼む範囲(分けるだけか運び出しまでか・掃除など)、買い取りの4つを並べた図

運び出しの条件は、家の前にトラックを停める場所があるかといった、家の外まわりのことです。

量については、部屋が広くなるほど片付ける物も増え、そのぶん費用が上がると遺品整理の会社が説明しています。同じ会社は、買い取りを一緒に頼むと費用を抑えられる、とも挙げていました。

まだ使える新しめの家電なら中古品として買い取りの許可を持つ店に買い取ってもらう方法もあると、環境省も案内しています。

頼む範囲のほうは、同じ調査にあったとおり、分けるところだけを受け持つ会社もあれば、掃除のほか、リフォームや解体まで請け負う会社もあります。同じ「片付け」という言葉でも、どこまでが額に入っているかは会社ごとに違ってくるわけです。

この4つのうち量と範囲は頼む側が先に決められるので、相場表の中からうちの額を探すより、何を残してどこまで頼むかを先に決めたほうが、うちの額の見当は早くつくと私は考えています。

片付けの会社には、何を聞いておけば安心か

会社を選ぶときに、ひとつ聞いておきたいことがあります。運び出した物は、どの会社が運ぶのか、です。

環境省の案内によると、家の中の要らない物を運ぶには市区町村の許可か委託が要り、中古品を買い取るための許可とは別のものだそうです。そして総務省の調査では、応じた69社のうち21社が、分けるところまでを受け持ち、運び出しは許可を持つ別の会社などに任せていました。

どちらの形の会社もあるので、見積もりのときに「運び出しは御社ですか、別の会社ですか」と一言聞いておくと安心できます。

頼む前に、何を決めておけば見積もりを比べやすいのか

決めておくことは3つです。

頼む前に決めておく3つとして、残す物と処分する物を分ける、どこまで頼むかをそろえる、家族で出す物をどこまでにするか決める、を並べた図

1つめは、残す物と処分する物を分けておくことです。国民生活センターも、そうしておくことを勧めています。

捨てる作業より先に残す物を決めて分けておくと、手間も少なく、見積もりも比べやすくなります。

2つめは、どこまで頼むかをそろえることです。分けるだけか、運び出しまでか、掃除や買い取りも付けるかを同じにして頼むと、届いた見積もりを並べたときに、額の違いの理由が見えやすいです。

ある会社は掃除まで、別の会社は運び出しまで、という見積もりが並ぶと、安く見えるほうが本当に安いのかが分かりにくいんです。

家をどうするかがおおよそ決まっていると、この範囲も決めやすくなります。

たとえば家を壊すと決めている場合でも、解体の費用に家の中の片付けは入っておらず、家具などは工事の前に出しておくものだと、解体の見積もりの仲立ちサイトにありました。壊すときの費用は「空き家の解体費用はいくら? 木造30坪の目安と、補助金を工事の前に調べる順番」に、建て替えて住むときの流れは「親の土地に家を建てる費用はいくら? 実家を壊して平屋に建て替える総額と、先に確かめる2つのこと」に、家をどうするかを決める順番は「実家じまいの手順。何から始めて、誰に何を聞けばいいのか」にまとめています。

残る1つは、家族の手で出す物をどこまでにするかです。あるくらしの記事は、作業の量が多くなるほど費用もかさむので、家族でできる作業を先に済ませ、難しい部分を専門の会社に引き継ぐ形もある、と書いていました。

さきほどの解体の見積もりの仲立ちサイトも、細かな生活ごみを自分たちで先に片付けておくと仕分けの人手の分を抑えられると書いています。

自分で粗大ごみを出すなら、実家のある市区町村のルールで出し、分からなければ市区町村に聞けばよいと環境省は案内しています。

とはいえ、遠くに住んでいたり忙しかったりすると、自分たちで出せる量にも限りがありますよね。全部を片付けきってからでなくても、見積もりは頼んでかまわないと私は思うんです。

うちの実家だと、いくらになるのか

相場表を見たあとでも、結局うちの場合はいくらなのか、やっぱり気になりますよね。

総務省の調査にもあったとおり、会社は家財の量や家のまわりを確かめてから見積もるので、うちの額は家を見てもらった見積もりで分かります。

紹介ページによると、タウンライフメモリーマッチは、登録された会社の中から最大3社まで選んで、見積もりを頼めるサービスです。載っているのは、法人であることや買い取りの許可を持つことなど、基準を満たした会社だそうです。

そして、選んだ会社が家を見て、物の量や状態を確かめてから見積もる形です。

見積もりは無料で、内容に納得できなければ契約しなくてよいとあります。

全国の会社から選べるので離れた実家でも頼めて、片付けていない状態のままでよいとも書かれていました。

申し込みの画面では建物の種類と広さと場所を聞かれ、広さを幅のある選択肢から選ぶところには見積もりの金額が広さで変わると添えてあります。

届いた見積もりは、次の4つを並べて見ると比べやすくなります。国の調査や案内に出てきたものから選びました。

見るところなぜ見るか
「一式」か、項目ごとか見積書の形は会社ごとに違い、項目を積み上げたものも「一式」とまとめたものもある
追加の料金がかかる条件頼んだ範囲の外の作業が出ると、追加の料金がかかることがある
作業の日程作業の日数や終わる日が書かれていない見積書もある
キャンセル料先に確かめておくよう勧められている

届いた見積もりで見るところとして、「一式」か項目ごとか、追加の料金がかかる条件、作業の日程、キャンセル料の4つを並べた図

国民生活センターも、何社かから見積もりを取り、作業の中身と費用を先に確かめておくよう勧めています。遺品整理の会社の料金表にも、費用を抑える方法のひとつとして何社かの見積もりを取ることが挙げられていました。

ちなみに、さきほどの国の調査では、69社のうち63社が書面の見積書を作っていた一方で、頼まれない限り出さないという会社もあったそうです。

追加の料金についても必ず取るものではなく、当日に急な作業が出たときなどに限ると答えた会社がありました。料金の前払いを求める会社も、11社と限られていたんです。

そのうえで、条件をそろえて頼んでいれば、額が違ったときにどの項目で違うのかを確かめやすくなります。

なお、自分たちで片付けられる量で、市区町村の粗大ごみの回収で足りそうなら、このサービスを使わなくても進められます。すでに頼みたい会社があるなら、そちらに直接見積もりを頼むほうが手間がかかりません。

まずは残す物を家族で分け、どこまで頼むかをそろえてから何社かに家を見てもらうと、うちの額の見当がつきやすくなります。