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二世帯住宅は平屋でもできる? 実家を建て替える前に、どこまで分けて暮らすかで選ぶ

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1つの長い屋根の下に、玄関・台所・お風呂の記号が左では一緒に、右では壁で分かれて並び、矢印が真ん中の「どこまで分ける?」の札を指している絵。「二世帯住宅は平屋でもできる?」の題名と「どこまで分けて暮らすかで選ぶ」の文字

二世帯にするかどうかは、玄関や台所やお風呂をどこまで分けて暮らすかを家族でそろえるところから考えると、選びやすくなります。

ある住宅の会社の発信にも、最初に決めるのはどのくらいの距離感で暮らすかだと書かれていました。

ただ、同じ二世帯住宅でも親の土地の広さや形によっては、思うような間取りにならないこともあるそうです。

この記事には、二世帯住宅の3つの形の違いと困りやすいと言われる所、平屋に要る広さの目安、家族で先に話しておくことをまとめました。家族で話すときに、そのまま手元に置いて使える形にしています。

私は実家じまいを決めたばかりで、建て替えるなら二世帯という形もあるのかを順に調べているところです。住宅の会社や不動産・家づくりの情報サイトの解説、平屋の家づくりの紹介ページ、二世帯で暮らす人の体験記など、合わせて9件を2026年10月に読みました。

二世帯にするかどうかは、何から考えればいいのか

二世帯というと、「一緒に住むか、別に住むか」の2つで考えてしまいがちですよね。

でも不動産の情報サイトや住宅の会社の解説では、二世帯住宅は大きく3つの形に分けて説明されているんです。

考える順番は、次の4つにしておくと話が進めやすいです。

  1. どこまで一緒に暮らすか(玄関・台所・お風呂をどこまで分けるか)
  2. その形が親の土地に入るか(平屋か2階建てか)
  3. お金と名義を家族でどう分けるか
  4. 親が住まなくなったあとにどう使うか

何から考えるかの流れの図。1 どこまで一緒に暮らすか(玄関・台所・お風呂)、2 親の土地に入るか(平屋か2階建てか)、3 お金と名義を家族でどう分けるか、4 親が住まなくなったあとの使い方

別の不動産の情報サイトにも、どの形を選ぶかは、親とどう接したいかが大事だとあります。

住宅の会社や不動産の情報サイトの解説を見ると、形によって建てる費用が変わり、平屋なら要る土地の広さも変わるので、一緒に暮らす形を最初に置きました。

建て替えそのものを迷っている段階なら、売る・貸す・壊す・建て替えるの比べ方を先に見ておくと安心です。

では、その3つの形はどこが違うのでしょうか。

完全同居・部分共有・完全分離は、どこが違うのか

不動産の情報サイトの解説をもとに3つの形を並べると、次のようになります。

形一緒に使うもの・分けるもの一人の時間建てる費用親が住まなくなったあと
完全同居型玄関・リビング・お風呂などを一緒に使うとりにくい3つの中で低め親の側だけを切り離して貸したり売ったりはできない
部分共有型玄関など一部を一緒に使い、ほかは分けるそれぞれの場所があり、とりやすい完全同居型より高くなる傾向親の側だけを切り離して貸したり売ったりはできない
完全分離型玄関・台所・お風呂まで全部分ける気を遣わずに過ごしやすい3つの中でいちばん高い親の側を貸すことができる

3つの形の違いの図。完全同居型は玄関・リビング・お風呂などを一緒に使い、建てる費用は低め。部分共有型は玄関など一部を一緒に使い、ほかは分け、完全同居型より高くなる傾向。完全分離型は玄関・台所・お風呂まで全部分け、いちばん高い。親が住まなくなったあと、完全分離型は親の側を貸すことができる

一緒に使う所が多いほど建てる費用は抑えられ、分けるほど一人の時間はとりやすくなります。

部分共有型は、別の不動産の情報サイトによると、何をどこまで一緒に使うかを考えて決めることになる形だそうです。

同じサイトには、親が施設に入ったり亡くなったりすると、親の暮らしていた側は空いたまま残るとあります。完全分離型なら親の側を貸すことができ、建物のつくりによっては親の側だけを売れることもあるそうです。

金額はここには並べていませんが、建て替えの総額を足し算で出す形は別の記事で扱っています。

実家をどうするかで分けた費用の全体は、こちらにまとめています。

形の違いが見えてくると、次に気になるのは暮らし始めてから困ることですよね。

「二世帯はやめた方がいい」と言われるのは、どんな所か

完全分離型の家に長く暮らしている人のある体験記には、「共有にすると、どうしても多少は気を遣います」とありました。分けて暮らしていても気を遣う部分はあって疲れるときもある、と同じ体験記は続けています。

ある住宅の会社の発信では、起きる時間や寝る時間のずれから来る音も、二世帯で困ったこととして挙げられています。

しかも完全同居型や部分共有型では、電気やガスのメーターが1つだとどちらがどれだけ使ったかが分かりにくくなるそうです。同じ発信には、メーターを世帯ごとに分けられる設計にしておく形も書かれていました。

ただ、困ることばかりが書かれていたわけではありません。不動産の情報サイトの経験者へのアンケートには、留守番だったり通販の受け取りだったり、頼みごとができるという声もありました。

暮らし始めてからのことは、建てる前にはなかなか思い浮かべにくいですよね。

なので、何をどこまで分けるかと光熱費をどう分けるかを建てる前に家族で話しておく、という進め方もあります。

平屋で二世帯にできるのか、2階建てにするのか

住宅の会社の解説によると、平屋でも二世帯住宅は建てられます。ただ、完全分離型にするならある程度広い土地が条件になり、完全同居型なら特別広い土地でなくてもできるそうです。

家そのものの広さの目安としては、親2人と子の世帯3人の5人で暮らす場合、完全同居型で35〜45坪ほど、部分共有型でそれよりやや広い40〜50坪ほどあるとよい、と挙げられています。

平屋で二世帯にするか2階建てにするかは、選ぶ形と親の土地の広さの組み合わせで変わってくる、と私は考えています。

土地のほうでは、平屋で完全分離型にする場合、親と子の住まいを左右に隣り合わせに並べる形が一般的だそうです。台所やお風呂を2つずつ置くので、50坪以上の広い敷地が要るとありました。

平屋の良さは階段の上り下りが無いことですが、広い土地が要ることと、それぞれの一人の時間を確保するのが少し難しくなることは心配な所として挙げられています。

平屋の建て替えを扱う不動産の情報サイトによると、土地に建てられる大きさにも決まりがあるので、計画はその内で立てることになるそうです。同じ床の広さなら、平屋は基礎と屋根が広くなるので、2階建てより費用が高くなることもあるそうです。

平屋に建て替えるときの費用の足し方は、別の記事で詳しく扱っています。

完全分離型の分け方の図。平屋で完全分離型にするなら、左右に隣り合わせに並べる形が一般的で、50坪以上の広い敷地が要る。完全分離型の2つの形のうち、上下で分ける形は1階の親が階段を使わずに済むが、2階からの生活の音が気になるかもしれない。左右で分ける形は音がそれほど伝わらない

別の不動産の情報サイトによると、完全分離型には上下の階で分ける形と左右で分ける形の2つがあるそうです。上下で分ける形は1階の親が階段を使わずに済みますが、2階からの生活の音が気になるかもしれないとあります。左右で分ける形なら、音はそれほど伝わらないそうです。

形と建て方の見当がついたら、建てる前に家族で話しておきたいことがあります。

親の土地に二世帯で建てるとき、家族で先に話しておくことは

家族のお金の話は、切り出しにくいものですよね。

話すことを、お金の出し合い方と名義、それにほかの兄弟への伝え方の3つに分けておくと、話を始めやすいです。

家づくりの情報サイトには、お金の計画や間取りや設備のことを2つの世帯でよく話し合っておくようにとあります。話し合いは、まずそれぞれの世帯で望むことを書き出してから2つの世帯で話すと進めやすいそうです。

お金については、二世帯住宅は親のお金も合わせて計画を立てられる分、それぞれの世帯がどれだけ出すかは丁寧に話し合うように、とも書かれています。

名義のことでは、土地は親の名義で建物は子の名義にする場合でも、親が建てる費用を出すとその分に贈与税のことが関わってくるそうです。名義の分け方とお金の出し方は、建てる前に税務署か税理士に聞いておくと安心です。

親の土地を担保にローンを組むなら、兄弟がいる場合は前もって話しておくように、と不動産の情報サイトにあります。返し終えるまで、土地や建物の名義を変えられないためです。

家づくりの情報サイトにも、兄弟とは前もって相談しておくように、と書かれていました。

親や兄弟とどの順で話すかを先に決めておきたい場合は、実家じまいの手順の記事が参考になります。

親の土地に建てるとき、お金の前に確かめておくことは、平屋への建て替えの記事にも書いています。

うちの実家だと、どの形が合うのか

どの形が親の土地に入るかは、建てる予定の土地の広さを伝えた会社に間取りを描いてもらうと、見えてきやすいです。

平屋の家づくりの紹介ページには、こだわりや予算を入れて自分で選んだ会社から、無料で家づくり計画書が届くとあります。その提案の中身の一つが間取りで、いくつかを見比べて近いものを選べるそうです。

申し込みの画面では、最初に平屋・二階建て・三階建てのどれがいいかを聞かれ、一緒に住む大人の人数や、建てる予定の土地の広さも聞かれます。なので、どこまで分けて暮らしたいかと住む人数を家族で先にそろえておくと、答えやすそうです。

2階建ての二世帯に決めているなら、平屋の家づくりの紹介ページですから、ここでの申し込みは向いていません。お願いしたい住宅の会社がすでにある場合はそちらで相談を進めるほうが話は早そうで、建て替えずに手放すと決めている場合は売却の査定を何社かに頼む記事のほうが合っています。

老後の暮らしに合わせた間取りの伝え方は、別の記事で扱っています。

不動産の情報サイトや住宅の会社の解説で見てきたとおり、二世帯にするかどうかは、一緒に住むか住まないかの2つではなく、玄関や台所やお風呂をどこまで分けるかで選べるんです。

なので、どこまで分けるかを家族でそろえてから、その形が親の土地に平屋で入るかを確かめる、という順番で考えてみるのはどうでしょう。