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空き家を放置すると罰則はある? 置いたままの実家に起きやすいことと、通う・頼む・手放すの選び方

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左に窓を開けて風を通している家、右に庭木の枝が伸びた家が並ぶ絵。「空き家を放置すると罰則はある?」の題名と「通う・頼む・手放すの選び方」の文字

空き家を置いたままにしても、すぐに罰を受けるわけではありません。

市区町村の案内によると、手入れが足りない空き家だと市区町村に認められると、まず指導などを受けることがあるそうです。

罰より先に出てくるのは家の傷みとご近所への影響なので、考えることは手入れを誰がどう続けるかだと私は考えています。

通えないまま月日が過ぎて「空き家は罰金」と耳にすると、気が重くなりますよね。

離れて暮らしていれば家の様子は見えにくいので、手が回らなくなるのも珍しいことではないと私は考えています。

2014年のQ&Aサイトでも、空き家になった実家の庭木を手入れしてきた人が「以前のように身軽に動けなくなってきました」と書いていました。

読んでいて、自分の家のことのように感じた人もいるかもしれません。

この記事では、置いたままの家に起きやすいことと、市区町村から連絡が来るのはどんなときかを先にまとめました。

そのうえで、通う・頼む・手放すの選び方と、管理を頼むときの費用の目安を順に見ていきます。

家が空いてすぐの手続きや連絡のことなら、「実家が空き家になったら、まず何が起きる? 火災保険・電気・水道・郵便の手続きと、止めるか続けるかの決め方」で順に取り上げています。

2026年10月に目を通したのは、国や市区町村の空き家の案内、空き家の管理サービスの料金表、Q&Aサイトの声などの10件です。

人が住まなくなった家には、どんなことが起きやすいのか

家の中で気をつけたいことの一つに、排水の管に残る水が切れて、においや不衛生な状態が出ることがあり、国土交通省の空き家の管理のチェックリストも点検の項目に挙げています。

トイレの水が干上がるとにおいのもとになるので、定期的に水を流すと防げると、ある会社の空き家の管理の案内にも書かれていました。

同じチェックリストには、柱やはりに破損や腐朽がないか、雨漏りの跡がないかを確かめる項目もあります。

手入れの項目としては、「通気や換気」「排水設備の通水」「庭木の枝の剪定」「郵便物等の確認・整理」などが並んでいます。

ある市の空き家の手引きは、簡単にできる点検を月一回程度、できるだけこまめにするよう勧めています。

国のチェックリストに並ぶ手入れと点検の項目の図。手入れ(定期的にすること)は、通気や換気・排水設備の通水・敷地内の清掃・庭木の枝の剪定・郵便物などの確認と整理。点検で見る所は、柱やはりの破損や腐朽と雨漏りの跡・外装材や屋根材のはがれや破損・不法侵入につながるような窓の破損・はみ出した枝が通行のさまたげになっていないか・動物がすみついて不衛生な状態や悪臭や騒音が出ていないか、隣の家などへの侵入。下に、簡単にできる点検は月一回程度(市の空き家の手引き)

では、家の外ではどんなことが起きやすいのでしょうか。

家の外では、ご近所とのあいだに何が起きやすいのか

国土交通省の空き家対策の案内では、手入れの行き届かない空き家は、周りの暮らしにも影響が出ると説明されています。

ねずみや害虫が出たり、知らない人が入りこんだりすることなどが、その例として挙げられています。

さきほどのチェックリストには、外装材や屋根材にはがれや破損がないか、不法侵入につながるような窓の破損がないかを確かめる項目もあります。

枝がはみ出して通行のさまたげになっていないか、動物がすみついて不衛生な状態や悪臭、騒音が出ていないか、隣の家などへ入りこんでいないかも、同じように確かめる項目です。

ご近所に伝えておけることについては、手入れを誰が受け持つかを考える所でまとめて書きます。

庭木の枝や郵便受けのことは、帰るたびに気にかかっている人もいるかもしれません。

自分の目で確かめるなら、屋根や外壁、窓、庭木といった外から見える所を、帰ったときに一度ひととおり見ておくところから始めてみるのはどうでしょう。

少し身構える話ですが、こうした様子が続いたときに市区町村からどんな連絡が来るのかも見ておきます。

空き家の放置に罰則はあるのか。市区町村から連絡が来るのはどんなときか

国土交通省の資料では、そのままにすると「特定空家」になりかねない空き家を「管理不全空家」と呼び、市区町村が指導や正式な通知(勧告)をできるとしています。

国のチェックリストの言い方では、特定空家は、そのままだと倒れるおそれがある状態などの空き家のことです。

空き家の決まりをまとめた国の資料では、指導に従わずに勧告を受けると、「更地にすると固定資産税はどうなる? 実家を壊す前に知っておきたい、上がる時期と、壊したあとの使い方による違い」で書いた土地の税を軽くする特例から外れることがあります。

そして罰の話が出てくるのはその先で、同じ資料では、「特定空家」と呼ばれる状態になり市区町村の命令にも従わないときに、お金を納める罰が科されるおそれもあるとしています。

ただ、連絡が届いてからでも、まず家の状態を見てどう手入れするかを相談するところから始められます。

相談をどこに持ちこめばよいのかは、空き家の相談先の記事を読むと見当がつきます。

連絡が来る前のうちに、手入れの受け持ちを家族で決めておくと、そのあとの話が進めやすいです。

手入れを誰が受け持つか。通う・頼む・手放すの3つ

選び方はいくつもありますが、通う・頼む・手放すの3つに分けて並べると、うちに合うものを比べやすいです。

どれを選んでも、親の家を大事に思う気持ちが変わるわけではありません。

選び方中身頼む先・聞く先
通う窓を開けて風を通し、水を流し、庭木や郵便物を確かめ、屋根や外壁、窓に破損がないかを見る(簡単にできる点検は月一回程度)家族(遠方で管理ができないときは、近くに住む親族に頼むことも)
頼む見回りや風通し、水を流すことを、空き家の管理サービスに任せる空き家の管理サービス(警備やガスの会社など)、シルバー人材センター
手放す売る・貸す・壊すのどれにするかを考える不動産や相続の専門家、市の案内に載っている活用の相談先

通う・頼む・手放すの3つの図。通うは、風を通す・水を流す・庭木や郵便物を確かめる・屋根や外壁や窓の破損を見る(簡単にできる点検は月一回程度)で、家族(遠方で管理ができないときは近くの親族に頼むことも)。頼むは、見回り・風通し・水を流すで、空き家の管理サービス(警備やガスの会社など)やシルバー人材センター。手放すは、売る・貸す・壊すのどれにするかで、不動産や相続の専門家や市の案内に載っている活用の相談先

ただ、この先も自分たちで通い続けることを考えると、気持ちが重くなる人もいるかもしれません。

同じ2014年のQ&Aサイトの回答でも、自分で手入れを続けてきた人が「時間と労力が掛かり大変負担になっていました」と振り返っていました。

国土交通省のチェックリストは、遠くに住んでいて自分で手入れするのが難しいときに、空き家の管理サービスや修繕の業者の利用を検討するよう勧めています。

ある市の空き家の手引きは、遠方で管理ができないときの話として、町内会の代表や近所の方に緊急時の連絡先を伝え、異常があったときに連絡をもらえるようにしておくよう勧めています。

通うのも頼むのも続けにくいと感じたら、「実家、売る・貸す・壊す・建て替えるのどれにする? お金・手間・あとで変えられるかで比べる」で並べて比べている、売る・貸す・壊すのどれにするかを考え始めてみるのはどうでしょう。

解体に気持ちが傾いたときは、壊す額のおおよそと補助金の探し方を別の記事にまとめてあります。

人に貸すことも考えるなら、床下まわりの点検を貸す前の直しの記事で取り上げています。

管理を頼むと、どのくらいかかるのか

頼むときは、外から見てもらうだけにするか、家の中まで入ってもらうかを先に決めておくと、サービスを比べやすいです。

ある市がまとめた空き家の管理サービスの一覧には、外の見回りと郵便受けの掃除と写真つきの報告で月2,750円という例が載っていました。

家の中の換気や水を流すことまで含めると、例は月6,600円です(どちらも税込み)。

警備の会社の料金表では、月1回の屋外の見回り(10か所まで)と郵便物の整理で月7,700円になっています。

防犯の機械に加えて換気や水を流すこと(それぞれ10か所まで)まで頼むと、月18,700円です(どちらも税込み)。

ただ、警備員が駆けつけたときの料金は、この額とは別になっているんです。

さきほどの市の一覧には、1回5,000円(事務手数料は別)で建物や庭木、郵便受けを見てもらえるシルバー人材センターの例もありました。

管理を頼むときの2つの頼み方の図。外から見るだけは、月2,750円の例(建物の外まわりと草木の確認・郵便受けの掃除・写真つきの報告)と月7,700円の例(月1回、屋外の10か所までの見回り・郵便物の整理・メールでの報告)。家の中まで入るは、月6,600円の例(2,750円の中身に加えて室内の確認・換気・水を流す)と月18,700円の例(7,700円の中身と防犯の機械に加えて、窓を開けての換気・水を流す。それぞれ10か所まで。警備員が駆けつけたときの料金は別)。額は市の一覧と警備の会社の料金表の例で、どちらも税込み

つまり額は頼む中身で大きく変わるので、外だけか中までかをそろえてから比べると、違いの理由が見えやすいわけです。

何年続けられそうかも、気になるところですよね。

うちの実家は、どこから考えればいいか

まずは屋根や外壁、窓、庭木といった外から見える所を一度見ておくと、通う・頼む・手放すのどれにするか考えやすくなります。

次に、手入れを受け持つ人と、ご近所や管理サービスからの連絡を受ける人を家族で一人ずつ決めておくと進めやすいです。

それでも続けにくそうなら、いつまでに決めるかを家族でそろえてから、売る・貸す・壊すのどれにするかを考えてみるのはどうでしょう。

なかでも壊すと元には戻せないので、売る・貸すよりも先に念入りに確かめておくと安心です。

でも、家族で話してもどれにするか決まらないこともありますよね。

迷っている今の気持ちのままで、続きを読んでもらえたらと思います。

少し先の話ですが、家族だけで決めきれないときに、何社かから実家の案を出してもらって見比べる方法もあります。

タウンライフの空き家解決は紹介ページで「考えの整理ができる」とし、複数社の提案でも料金は一切かからないと書いています。

申し込みの画面では最初に、売却か活用か、それともリノベや建て替えか、ほしい案はどれかと聞かれます。

届くのは1つの正解ではなく選んだ案ごとの各社の案なので、それを並べて家族で考える使い方になると私は考えています。

診断で返ってくる案の読み方は、診断を頼んだあとの流れの記事で順に追えます。

手入れの仕方が決まれば、罰を心配するより先に、家のこれからを家族で落ち着いて話しやすくなります。

なお、手入れを続けると決めていて見回りだけを頼みたい人は、さきほどの管理サービスに直接問い合わせるほうが話は早く進みます。

頼みたい会社がもう頭にある人は、その会社とじかに話を進めるほうが手間はかかりません。