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空き家を貸す前に直すところと費用。先に床下のシロアリを点検してもらう理由

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木造の平屋の断面の絵。床下に小さな印があり、台所と風呂場に矢印が向いている。「空き家を貸す前に直すところと費用」の題名と「先に床下のシロアリを点検してもらう理由」の文字

空き家を貸す前のシロアリの予防は1坪あたり6,000円〜1万円ほどなので、1階が15坪なら9万〜15万円ほどが目安です。

シロアリの会社の解説によると、この費用は2階を含めた広さではなく1階の床の広さで計算するそうです。

ただ、貸す前に直したい所は床下だけとはかぎらず、水回りまで入れ替えると100万円を超えることもあります。

どこまで手を入れてから貸すか、決めかねている人もいると思います。

この記事では、貸す前に見ておきたい所と直すときの目安、床下を先に見てもらう理由、シロアリの点検と予防の費用を順にまとめました。

見積もりが届いたときに確かめたい所も、終わりのほうに書いています。

シロアリの協会の案内や、シロアリの会社・修繕やリフォームの解説サイトの料金、紹介ページなど、全部で10件を2026年10月に読みました。

貸すか売るかをまだ迷っている人には、売る・貸す・壊す・建て替えるを並べて比べた記事もあります。

空き家を貸す前に、どこを見て、直すといくらかかるのか

実家を人に貸すと決めかけると、どこから手を入れればいいのかが気になってきますよね。

リフォームの比較サイト(2025年12月)とリフォームの会社(2024年3月)の目安を2件見比べると、貸す前に見ておきたい所と直すときの額は次のくらいでした。

見ておきたい所直すときの目安
床下(シロアリ・湿気)点検は無料の会社が多い。予防は1坪あたり6,000円〜1万円ほど(下の「シロアリの点検と予防・駆除の費用」の表で詳しく)
水回りトイレ15万〜50万円、洗面所10万〜50万円、風呂や台所は50万〜150万円ほど(ある比較サイトの例)。台所・トイレ・風呂・洗面所の4か所をまとめて入れ替えると100万〜200万円ほど(ある会社の例)
壁紙と床壁紙は1㎡800〜1,500円、床の張り替えは1畳3万〜6万円ほど(ある比較サイトの例)
屋根と外壁雨漏りの修理は1か所1万〜45万円、外壁は60万〜300万円ほど(ある比較サイトの例)

表の床下の行だけは出どころが別ですが、シロアリの会社や修繕の解説サイトの料金から取った額です(下の表で詳しく)。

貸す前に見ておきたい所を木造の家の断面で示した図。床下は点検は無料の会社が多く、予防は1坪あたり6,000円〜1万円ほど。水回りは4か所まとめて100万〜200万円ほど(ある会社の例)。壁紙と床は壁紙1㎡800〜1,500円(ある比較サイトの例)。屋根と外壁は雨漏りの修理1か所1万〜45万円(ある比較サイトの例)

表の額を全部足していくと、思っていたより大きく感じるかもしれません。

リフォームの比較サイトによると、住宅診断は5万〜10万円ほどで頼めて、その結果をもとに工事の中身を決めるとよいそうです。

同じサイトには、シロアリの対策が要るかどうかも住宅診断で分かると書かれていました。

ただ、シロアリの会社や修繕の解説サイトの料金を見ると床下の点検は無料にしている会社が多いので、住宅診断は家全体の傷みまで気になるときの頼み方と考えると分けやすいです。

では順番を決めるとき、なぜ床下から見ていくのでしょうか。

なぜ、床下から先に見てもらうのか

床下は外から見えない所なので、どう確かめればいいのか戸惑うかもしれません。

空き家の活用を解説するサイトによると、人が住んでいれば窓の開け閉めで風が通るので、湿気はそれほどこもらないそうです。

逆に換気の足りない空き家では湿気がこもりやすく、シロアリの好む湿った木になりやすいそうです。

日本しろあり対策協会の案内によると、ヤマトシロアリは台所や洗面所、トイレや風呂場などに多く、換気の悪い床下では土台などに被害が多く出るとあります。

つまり直したくなる水回りは、ヤマトシロアリが多い場所と重なっているわけです。

土台や床下の被害は見つけにくいので、協会は定期的に調べて早く見つけることと、被害にあう前の予防を勧めています。

なので水回りを入れ替える前に床下を見てもらっておくと、直す順番がそろうと私は考えています。

ヤマトシロアリが多い所の図。台所・洗面所・トイレ・風呂場など。換気の悪い床下では土台に被害が多い。あわせて、人が住まない家は換気が足りず湿気がこもりやすいことを示した

シロアリの点検と予防・駆除は、いくらかかるのか

水回りの額と並べると、シロアリの点検や予防にどれくらいかかるのかも気になるところです。

シロアリの会社や修繕の解説サイトの料金を3件(うち1件は2026年7月の更新)見比べると、点検と予防・駆除の費用は次のくらいでした。

何をするか費用の目安
床下の点検無料にしている会社が多い(有料でも2万円ほどまでの例)
薬をまく形の予防・駆除1坪あたり6,000円〜1万円ほど。広さは1階の床で数える
1階が15坪の家9万〜15万円ほど(1坪あたりの額×15坪)
毒餌を置く形薬をまく形より高めで、そのあとも見回りの費用が続く
傷んだ木の補修別にかかる。5万円ほどから、傷みが広いと数十万円を超えることも

シロアリの費用の計算の図。1階の床の広さ(坪)×1坪あたり6,000円〜1万円ほど。1階が15坪なら9万〜15万円ほど。2階の広さは数えない

料金の解説では、業界全体で1坪あたり6,000円〜1万円ほどが目安とされていました。

予防だけなら1坪あたり6,000円〜9,000円が主流とする会社の解説(2026年7月)もあり、表の幅はこの2つを合わせたものです。

表を読むときに気をつけたいのは、2階の広さを足さずに1階の床の広さで計算するところです。

1階の広さをおおよそ知っておくと、見積もりを頼むときにも額の見当がつけやすくなるんです。

ある会社の解説には、1階が10坪より小さい家でも10坪として計算する会社がある、とも書かれていました。

毒餌を置く形は家のまわりの土に毒餌を埋める方法で、床下に薬をまかずに済むそうです。

予防の単価を載せていた会社の解説によると、すでにシロアリがいるときの駆除は傷んだ所の手当てが加わるので、予防より高くなるのが一般的だそうです。

料金の解説には、早めに点検して予防しておくと補修の費用を抑えられる場合がある、とあります。

シロアリの駆除の会社の解説では、羽アリが出る4月から7月ごろに床下を点検しておくと、被害があるかどうかを早めに確かめられるそうです。

それに、薬をまく形の効き目は5年ほどで薄れるので、そのころにまた薬をまくのが目安とされています。

貸しているあいだに次の予防の時期が来ることも見ておくと、慌てずに済みます。

床下のほかは、どこまで直してから貸せばいいのか

床下の額が分かると、残りを水回りや見た目にどこまでかけるかで迷いますよね。

人に住んでもらう家なので、できるだけきれいにしてから渡したいと考えるのも自然なことです。

相続の相談をする会社のブログには、リフォームに費用をかけすぎると取り戻すまでに時間がかかってしまう、と書かれていました。

同じブログは、実家と似た近くの貸し家を探して家賃とリフォームの程度を確かめると、どこまで直せばよいかの目安がつかめるとしています。

一方でリフォームの比較サイトには、賃貸に出すなら壁紙が汚れていると嫌がる人が多いともありました。

同じサイトは、床が抜けている所や雨漏りしている所が無いかを前もって確かめておくよう勧めています。

そこで、床下と雨漏りのように住むのに欠かせない所を先にし、次に水回りが使えるかを見て、見た目は近くの家賃と見比べて決める進め方もあります。

どこまで直すかは家族それぞれの思いもあって、すぐには決めにくいところですよね。

うちの実家だと、いくらになるのか

ここまで読んで、うちの床下はいまどうなっているのかが気になってきた人もいると思います。

シロアリの額は、1階の広さに1坪あたりの額を掛けて出した目安です。

シロアリの費用の解説も、正確な額は家を見てもらったうえでの見積もりで確かめるよう書いていました。

床下の傷みは見てもらうまで分からないので、床下を見た会社の見積もりで確かめると、うちの額に近い数字をつかみやすいです。

同じ解説には、無料の点検を受けたからといって契約しなければならないわけではない、ともありました。

シロアリの費用には決まった値段が無く、会社ごとの差が大きいので、同じ条件で何社かに頼んで比べるよう料金の解説は勧めています。

別の料金の解説も、少なくとも2〜3社から見積もりを取ると値段の見当がつかめるとしていました。

1社だけの額だと、それが高いのか安いのかを決めにくいものです。

何社かに床下を見てもらえば、被害があるかどうかと額の両方を並べて見られます。

タウンライフのシロアリ対策の紹介ページには、選んだ会社が家の様子に合わせた見積もりを送ってくれるとあります。

流れは家の様子を入力して頼む会社を選べば依頼が終わる形で、見積もりは無料でもらえるそうです。

申し込みの画面では、連絡先と住所のほか、築年数を「新築」「20年未満」「20年以上」から選ぶよう聞かれます。

頼む会社を増やせばそのぶん連絡も増えるので、受け取る役を家族のうち一人にしておくと、誰が何を聞いたかで迷わずに済みます。

見積もりが届いたら、次の4つをそろえてから比べるとよいと私は考えています。

見るところ確かめること
広さと単位1階の床の広さで計算しているか。単価が坪か㎡か
薬の形薬をまく形か、毒餌を置く形か
保証年数と、まき直しの保証か修繕の費用の保証か
補修傷んだ木の補修が入っているか

届いた見積もりで見るところの図。1階の広さと単位(坪か㎡か)、薬をまく形か毒餌の形か、保証の年数と中身(まき直し・修繕の費用)、傷んだ木の補修が入っているか、「一式」の中身

シロアリの会社の解説によると、単価を坪で書く会社と㎡で書く会社があるので、単位をそろえてから比べるのがよいそうです。

保証には薬をまき直す保証と家の修繕の費用を一部持つ保証があり、後者は入っていないこともあるので契約の前に確かめるよう勧めていました。

「一式」とだけ書かれた見積もりも、何が含まれるのかを聞いておくと安心です。

貸す前の直しは、目に見える所より先に床下を見てもらい、その結果で水回りや内装をどこまで直すかを決めると、かける費用の見当がつけやすいと思うんです。

なお、貸すか売るか、実家をどうするかがまだ決まっていない人は、シロアリの見積もりより先に、どうするかを比べるほうが合っています。

シロアリの対策をお願いする先がすでに決まっているなら、その会社に床下の点検から頼むのが早いでしょう。