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実家の土地、貸す・建てる・売るのどれが得か。活用プランを何社かに頼むと何が届くのか

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空いた土地に「貸す」「建てる」「売る」の3つの札が立ち、手前に並んだ封筒を矢印が指している絵。「実家の土地、どれが得か」の文字

実家の土地の活用案は、何社かにまとめて頼むと無料で届きます。紹介ページによると、届くのは入るお金と出るお金の見込み、その場所に借り手がつきそうかの調査、建て方ごとの事例の3つです。

とはいえ、貸す・建てる・売るのどれが得かを、それだけで決めるのは難しいですよね。土地の活用の解説を読むと、その土地に借り手がつくのか、借金をしてまで建てるのかで、答えは家ごとに変わるそうです。

この記事では、どれが得かを分けるものと、案を頼むと何が届いて、届いた案のどこを見ればいいのかを、順にまとめました。読み終えるころには、頼むかどうかを自分で決められる材料がそろうように書いています。

実家じまいをすると決めてから、私は土地のことも一つずつ調べ始めました。サービスの紹介ページや国と市の案内、土地の活用の解説、体験記など、合わせて12件を2026年10月に読みました。

貸す・建てる・売る、どれが得かは何で決まるのか

土地の活用を解説するページを読むと、どれが得かは土地そのものの条件と、家族が何を優先したいかで変わる、と書かれていました。解説には土地をどうするかの選択肢がいくつも挙がっていて、その中から、実家の土地でよく出てくる3つを並べてみます。

どうするかこんな人に向いていそう気をつけたい所
建てて貸す(アパートなど)収入が大きくなり得るほうを選びたい建てるお金と借入が大きく、途中でやめにくい
土地のまま貸す(駐車場など)始めるお金と手間を軽くしたい場所によっては借り手がつかず、収入は控えめ
売る活用が難しい、またはまとまったお金に換えたい家族があとで使うかもしれないなら、売る前に話しておくと進めやすい

解説のページには、建てて貸す場合は収入が大きくなり得る一方で、初期の費用も借入も大きく、やめにくいと書かれていました。表の右の列は、どれを選んでも、代わりにあきらめる所がある、という意味で読んでください。

では、どれが合うかを分けるのは何なのか。解説を並べ直すと、次の4つにまとまります。

どれが得かを分ける4つ。場所と借り手の多さ、土地の広さと形、建物を建ててよい区域か、家族が何を優先するか(毎月の収入・手間の少なさ・まとまったお金)

③について市区町村の都市計画の案内を見ると、市街化調整区域という街が広がるのを抑える区域では、建てられる建物に決まりがあると書かれていました。

たとえば、ある体験記には、田舎の家が調整区域にあって、賃貸も売却も簡単にはできないと不動産会社から言われた、という話がありました。

自分の土地がその区域に入るかどうかは、同じ案内によると、市区町村の都市計画の窓口で確かめられます。

それに、実家の土地には古い家がそのまま建っていることもあります。その場合は、貸す・建てるを考えるときに家を壊すかどうかも一緒に考えておくと、あとの話が進めやすいんです。

売る・貸す・壊す・建て替えるのどれにするかの比べ方は、こちらにまとめています。

ただ、条件がいくつか分かっても、自分の土地で本当に貸せるのか、建てて元が取れるのかまでは、手元の材料だけで見通すのは難しいですよね。そこで出てくるのが、活用の案を何社かに頼むという方法です。

土地活用の案を頼むと、何が届くのか

タウンライフ土地活用の紹介ページには、土地の情報をもとに、アパート建築やマンション建築、駐車場経営など、手段に合わせた案を無料で受け取れるとあります。届くのは次の3つです。

活用プランを頼むと届く3つ。収支シミュレーション、土地の需要調査書、工法別の活用事例。どれも無料

紹介ページにある名前でいうと、1つめの収支シミュレーションは、入ってくるお金と出ていくお金の見込みを並べたものです。2つめの需要調査書は、その場所でどれくらい借り手がいそうかを調べたもので、さきほどの「場所と借り手の多さ」に当たるわけです。

3つめの工法別の活用事例は、同じ紹介ページの書き方からすると、アパートや駐車場など、建て方や使い方ごとの例をまとめたものです。

登録している会社の数は、紹介ページの表示で110社以上(2026年10月時点)です。何社かの案を比べられる、という作りのサービスになっています。

よくある質問によると、頼めるのは「土地を現在所有している」か「相続などで所有予定の方」に限られます。親の名義のままでも、相続で受け継ぐ予定なら相談できます。名義のことは、こちらでまとめています。

とはいえ、まだ建てると決めたわけでもないのに、案を頼んでいいのか。ここで手が止まってしまう人もいると思います。

決めていなくても頼めるのか。断ってもいいのか

紹介ページには「まだ土地活用を考えたばかりの方も、まずはお気軽にご相談ください」と書かれていて、決めていなくても頼めます。

ある個人のブログにも、急いで売りたいわけではないけれど、少しずつ調べ始めた、という書き方がありました。

それでも、何社かに頼むと連絡が続くのでは、と気になりますよね。そう思うと、頼む手前でためらってしまうのも無理はありません。気になる所を、順に見てみます。

選んだ会社の数だけやり取りが増えるのは、どの頼み方でも同じです。なので窓口になる人を家族で一人決めておくと、各社とのやり取りがまとまって進めやすいんです。

あと、断ることについては、よくある質問にはっきり書かれています。気に入った案が無ければ「もちろん断っていただいて問題ございません」とあり、断りにくければタウンライフが代わりに断ることもできるそうです。

ですから、建てると決める前の段階で案を頼む、という進め方もあります。自分の土地で貸す・建てるが成り立つかを、何社かの数字で確かめる方法の一つだと私は考えています。

では、実際に頼むと、どんな順で話が進んでいくのでしょうか。

申し込むと、どんな順で進むのか

公式の案内から分かる流れは、おおよそ次の4つの段階です。土地の情報を伝えて、各社から案が届き、それを見比べて、合わなければ断る、という順になります。

申し込みの流れ。土地の情報を伝える、案が届く(収支シミュレーション・需要調査書・活用事例の3つ)、見比べる、合う案を選ぶか合わなければ断る、の4段階

紹介ページにあるとおり、土地の情報をもとに案が作られるので、場所や広さは、分かる範囲で手元にそろえておくと話が早そうです。

届いた案をどう読むかは、次の節で、見るところを5つに分けて書きました。

届いた案は、どこを見ればいいのか

国の案内の中でとくに役に立ったのは、借り上げ(サブリース)の契約について国土交通省などが出している注意の案内でした。ここに、収支の案を読むときに確かめておきたい所がまとまっていたんです。

国の発表には、借り上げの家賃が下がることをめぐって行き違いが起きていて、持ち主が自分でその見込みを分かっておくことが大事だ、と書かれていました。

その注意の案内のうち、実家の土地に関わりそうなのは、次の3つでした。

  • 「家賃保証」と書いてあっても、入居が減れば家賃は見直されて下がることがある。
  • 修繕や固定資産税は持ち主が払う。
  • 借入の返済まで入れて、自分で計画を分かっておく。

これをもとに、届いた案で見ておきたい所を5つに並べてみました。

届いた案で見るところ5つ。家賃と入居の見込みの前提、借入の返済まで含めた計画か、修繕と固定資産税が入っているか、借り上げなら家賃の見直しの条件、需要調査書で借り手がつきそうか

見るところ確かめたいこと
① 家賃と入居の見込み何割くらい埋まる前提か。その前提は需要調査書と合っているか
② 借入の返済返済まで含めて、毎月いくら手元に残る計画か
③ 修繕と固定資産税出ていくお金の中に入っているか
④ 借り上げの条件家賃をいつ、どう見直す決まりか
⑤ 需要調査書その場所で借り手がつきそうだと読めるか

表の5つは、どの会社の案にも当てはめて読めるように並べました。各社の案を、この5つで前提をそろえて横に並べておくと、どこで数字が違ってくるのかが見比べやすいわけです。

相続した古い賃貸について書かれた、ある体験記には、「借金をしてまでやる数字には見えませんでした」とありました。

届いた案を、やめる判断の材料に使うという読み方もあります。

頼まないほうがいい人は

手放すことがもう決まっているなら、活用の案を集めるより、いくらで売れそうかを何社かに見てもらうほうが早いです。値段の見てもらい方は、こちらにまとめています。

古い家を残して住む人や、手を入れて家ごと貸したい人も、土地の活用とは別の話になります。家を貸す前に直す所や、家をどうするかがまだ決まらないときの考え方は、こちらにまとめています。

また、よくある質問のとおり、土地を持っていなくて相続などで持つ予定も無い人は、このサービスの対象に入りません。相談したい会社がすでに決まっているなら、何社かに頼むより、そこと直に話を進めるほうが手間は少なく済みます。

どれにも当てはまらないなら、このあとの決め方の話を手がかりにしてみてください。

案がそろったら、どう決めるか

決めるのは、案を見た家族です。家族で決めることの進め方は実家じまいの順番の記事にまとめていますが、届いた案を並べて、誰が何を優先したいのかを話す材料にすると進めやすいです。

そのとき、活用の案と並べて、売ったらいくらくらいになりそうかも分かっていると比べやすいと私は見ています。建てる・貸す・売るを一度に見比べられるからです。

それに、紹介ページのよくある質問にも節税や相続税の問いが並んでいて、活用の案にはそうした話が出てくることもあります。税のことは、届いた案を持って、税務署か税理士に尋ねると早いです。

費用と収入の目安は、駐車場やアパートにする記事にまとめています。

そして、よくある質問にあったとおり、どの案も選ばずに断ってもかまいません。土地のことまで考え始めると、気持ちが追いつかないこともありますよね。届いた数字を、家族で話すときの手がかりの一つにしてもらえたらと思います。