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実家が空き家になったら、まず何が起きる? 火災保険・電気・水道・郵便の手続きと、止めるか続けるかの決め方

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一軒の家の横に、保険の証券・電気のメーター・水道の蛇口・ガスの元栓・郵便受けの5つの絵が並び、矢印がそれぞれを指している絵。「実家が空き家になったら、まず何が起きる?」の題名と「まず5つの手続き」の文字

実家が空き家になったら、片付けより先に火災保険・電気・水道・ガス・郵便の5つの手続きから手をつけると、あとの話が進めやすいです。

空き家の火災保険の解説では、空き家を対象外とする契約もあるので、そうした契約のまま家が空いたら保険の会社に連絡するよう勧めています。

郵便の扱いも、親が入院しているのか亡くなったのかで変わります。

親が施設に移ったり入院が長くなったり、親を亡くしたばかりだったりと、気持ちが追いつかないうちに家だけが残ることもありますよね。

売るか残すかまでは、すぐには考えられなくて当然です。

この記事では、家が空いた直後に起きることと、5つの手続きをどう済ませるかを順にまとめました。

電気・水道・ガスを止めるか続けるかの決め方と、うちの実家はどこから手をつければいいかも書いています。

私も実家じまいを決めたばかりで、親の家が空いたら何から手続きをすればいいのかを、ひとつずつ調べています。

読んだのは郵便局や水道局、ガスと電気を扱う会社の案内、国のチェックリスト、火災保険と空き家の解説、Q&Aサイトの声などで、2026年10月の時点で合わせて11件です。

実家が空き家になると、まず何が起きるのか

たとえば火災保険は、保険の会社の解説によると、空き家を対象外としている契約もあるそうです。

水道について、ある水道局の案内は、長く留守にするなどで一時止めたいときは中止の届けを出すよう書いています。

届けが無いと、使っていなくても基本料金がかかるとしています。

郵便は郵便局の案内によると、亡くなった人あての郵便は家族から申し出ても転送できず、差出人へ返されます。

そこで、5つの手続きは「知らせる」「止めるか続けるか決める」「行き先を確かめる」の3つに分けて考えると整理しやすいです。

分け方手続きすること
知らせる火災保険空き家を対象外とする契約なら、家が空いたことを保険の会社に連絡する。相続した家が空き家になったときも連絡する
止めるか続けるか決める電気・水道・ガス家に通って風を通したり水を流したりするかどうかで決める
行き先を確かめる郵便親あての郵便がどこに届くのかを確かめ、見に行く間隔を決める

家が空いたら、まず5つの手続きの図。知らせるのは火災保険で、空き家を対象外とする契約なら保険の会社に連絡(相続した家が空き家になったときも)。止めるか続けるか決めるのは電気・水道・ガスで、家に通うかどうかで決める。行き先を確かめるのは郵便で、親あての郵便がどこに届くか

家の傷みや庭木の手入れのように、長く置いたあとに出てくることは別の記事にまとめています。

手続きの名前が並ぶだけで、気が重くなることもあります。

まずは、知らせる手続きの火災保険から見ていきます。

火災保険は、いまの契約のままでよいのか

保険のQ&Aサイトの2023年のやり取りにも、「月1帰るくらいの空き家火災保険ありますか」という質問がありました。

いまの契約のままで足りるのかは、家が空いたときに気になるところですよね。

いまの保険が空き家を対象にしているかは、保険の会社に聞けば分かると、空き家の団体の解説は書いています。

代理店を通して入っている場合も、不安なら保険の会社の窓口でも確かめておくと安心です。

保険の会社の解説では、空き家を対象外とする火災保険を契約している状態で家が空いたら、保険の会社へ連絡するよう勧めています。

両親が住んでいたけれど老人ホームに入って誰も住まなくなった、という例も挙げられていました。

その場合、空き家不可の契約は更新できないとされています。

そして、相続した家が空き家になったときも同じだと書かれています。

これから入り直す場合は、申し込む前に空き家が対象になっているかを確かめるよう勧めています。

空き家が対象になるかどうかは、保険の会社によって違うそうです。

さきほどの団体の解説によると、保険の会社は住民票などを確かめているわけではないので、知らせないままだと、空き家になったことを知らずに保険料の支払いが続くこともあるそうです。

しかも、空き家を対象外とする保険のままだと、保険料を払い続けていても火事のときに保険金が支払われない可能性もあるとしています。

持ち主や住所が変わったときも、保険の会社に知らせなければいけないことの一つだと書かれていました。

多くの損害保険の会社の火災保険では、空き家だと加入できないとされているそうです。

聞くときは保険証券と、家が空いた時期、家財が残っているか、電気やガスを続けるかを手元にそろえておくと話が早く進みます。

では、その電気やガスは止めるのと続けるのと、どちらがいいのでしょうか。

電気・水道・ガスは、止めるか続けるか

電気や水道を止めるかどうかは、手続きの話でありながら、家族の気持ちにも関わることです。

電気・水道・ガスを止めるか続けるかは、家に通って風を通したり水を流したりするかどうかで決めると考えやすいです。

続ける止める
水道通ったときに水を流せる長く留守にするなどで一時止めたいときは中止の届けを出す。届けが無いと使っていなくても基本料金がかかる。また使うときは使用開始の申し込みをする(ある水道局の案内)
電気行くとき以外はブレーカーを落としておく引っ越しを伴わない停止だけの手続きもある(ガスと電気を扱う会社の案内)
ガス―長く不在なら一時的に止められ、止めている間は基本料金がかからない。また使うときは係員が来て、立ち会いのもとで作業する(ガスと電気を扱う会社の案内)

電気・水道・ガスを続けるか止めるかの図。家に通うなら続ける:水道は水を流せる、電気は行くとき以外はブレーカーを落とす。通わないなら止める:水道は長く留守にするなどで一時止めたいときは中止の届け(また使うときは使用開始の申し込み)、電気は停止だけの手続き、ガスは長く不在なら一時的に止められる(止めている間は基本料金がかからない・再開は立ち会い)

通うつもりなら、ある空き家の解説は水道の契約をできるだけ続けるよう勧めています。

管理に出向いても水を流さなければ、管理の効果は半分になるという理由です。

電気も水道と同じく、管理を考えると解約しないほうがよいとしています。

水を流すことは、国土交通省の空き家の管理のチェックリストでも、手入れの項目に「排水設備の通水」として入っています。

電気を続けるなら、保険の会社の解説では、管理で行くとき以外はブレーカーを落としておくよう書かれていました。

通電している空き家の漏電に気をつけるための話です。

通う回数が見えてくると、どれを続けるかも選びやすくなります。

残る1つは、親あての郵便です。

親あての郵便は、どこに届くようにすればいいのか

郵便局の案内では、引っ越しのときに転居届を出すと、1年間は前の住所あての郵便を新しい住所へ転送してくれます。

ただ郵便局のよくある質問を見ると、入院している親族に代わって家族が郵便を受けたいという問いには、転送できないと答えています。

受け取る人が住んでいない所には、転居届を出せないためです。

「入院中だけ病院へ転送したい」という問いへの答えは、転居届を出せば病院に転送する、というものでした。

「死亡した受取人あての郵便物等を家族に転送してもらえますか?」という問いには、転送できず差出人へ返すとあります。

親あての郵便を家族の家で受け取れると思っていた人には、少し意外な決まりかもしれません。

郵便受けに親の名前を見つけて、気持ちが揺れることもあります。

でも、入院のときも亡くなったあとも、実家の郵便受けを見に行く間隔を家族で決めておくと、届く先を見落としにくいです。

ここまでの5つが済んだら、うちの実家は何から順に動けばいいのかを見ておきます。

うちの実家は、どこから手をつければいいか

まずは、空き家の団体の解説にもあったように、いまの火災保険が空き家を対象にしているかを保険の会社に確かめておくと安心です。

次に、家に通うかどうかを決めてから、電気・水道・ガスを止めるか続けるかと、郵便を見に行く間隔を考えると決めやすいです。

保険の会社や水道局からの連絡は、受ける人を家族で一人に決めておくと話が進めやすいです。

そのうえで、いつまで今のまま家を置いておくかを家族でそろえておくと、続けるか止めるかも決めやすくなります。

うちの実家は、どこからの図。1 いまの火災保険が空き家を対象にしているかを保険の会社に確かめる、2 家に通うかどうかを決めて、電気・水道・ガスを止めるか続けるかと、郵便を見に行く間隔を考える、3 保険の会社や水道局からの連絡を受ける人を家族で一人決める、4 いつまで今のまま家を置いておくかを家族でそろえる

手入れを人に頼むことも考えるなら、管理を頼むときの中身と費用を、長く置いた家の記事でまとめています。

どこに相談すればいいかで迷ったときのために、空き家の相談先と、行く前に手元にそろえる物をまとめた記事もあります。

いつまで置くかを話しても、家をどうするかまでは、なかなか決まらないかもしれません。

そんなときは、売る・活用する・建て替えるといった案を、何社かにまとめて出してもらう頼み方もあります。

タウンライフの空き家解決の紹介ページを開くと、「その空き家、住む?売る?」「考えの整理ができる」という言葉とともに、複数社からの提案をもらっても料金は一切かからないと書かれています。

申し込みの画面では、売却・活用・リノベや建て替えのうち、どの案がほしいかを一番はじめに聞かれます。

診断という名前ですが、答えが1つ返ってくるのではなく、選んだ案ごとに各社の案が届くので、家族で並べて考える使い方になると私は考えています。

申し込んだあとの流れは、診断を頼むとどうなるかの記事で追えます。

5つの手続きが済んでいれば、家をどうするかを落ち着いて家族で話しやすくなります。

なお、もう売ると決めている人は、売れそうな値段を何社かに見てもらう記事のほうが知りたいことに近いと思います。

頼む会社がすでに決まっている人は、その会社に直接相談するほうが話は早く進みます。