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田舎の実家が売れないと言われたら。理由の見分け方と、売り方の変え方

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山と田んぼを背にした一軒の家の前に、何も書いていない白い札が3枚並んでいる絵。「田舎の実家が売れないと言われたら」の題名と「理由の見分け方と、売り方の変え方」の文字

田舎の実家が「売れない」と言われても、売り方や頼む会社を変えると、買い手が見つかることがあります。

ある不動産の会社の解説でも、隣の土地の持ち主に売る、売り出しの値段を見直す、会社を変える、買取の会社に頼むといった対処が挙げられていました。

とはいえ、言われた直後は、もうどうにもならない気がしてしまいますよね。

実家を売った人の対談の記事(2023年6月)にも、最初に出た査定の値段に「いくらなんでも安すぎる」と思ったという言葉がありました。

査定とは、この家ならいくらで売れそうかを、不動産の会社に見てもらうことなんです。

言われた理由を先に見分けておくと、次に何をするかを考えやすくなります。

この記事では、言われる理由の見分け方と売り方ごとの違いを先にまとめ、それでも買い手がつかないときのことと、うちの実家はどこから手をつければいいかを順に見ていきます。

調べたのは2026年10月で、国や市区町村の案内・売却査定の紹介ページ・不動産の会社や事務所の解説・解体の会社の料金表・体験談の記事を合わせて18件読みました。

田舎の家は、なぜ「売れない」と言われるのか

売れないと言われる理由は、「場所」「家と土地」の2つに分けて見ると、次に何をするかを考えやすくなります。

1つめの場所について、相続の手続きを扱う事務所の解説では、地方や田舎は取り引きの件数が少なく、なかなか買い手が見つからないと説明されています。

田舎ほど、家を買う30〜40代の人が少なくなっているとも書かれています。

駅やバス停から遠い家は、通勤や通学が不便なことから買うまでに至らないこともあると、ある不動産の会社の解説にはあります。

2つめの家と土地で売れない理由になるのは、建物の傷み、建て直しのできない土地、隣との境界がはっきりしないことです。

建て直しのできない土地とは、決まった幅の道路に十分に接していないため、新しく家を建てられない土地のことなんです。

聞き慣れない言葉が並んで、少し身構えてしまった人もいるでしょう。

「売れない」と言われる理由を2つに分ける図。場所は、取り引きの件数が少ない、家を買う30〜40代が少ない、駅やバス停から遠い。家と土地は、建物の傷み、建て直しのできない土地、隣との境界がはっきりしない

でも、理由が分かっても、「売れない」と言った会社が何を前提にそう言ったのかまでは見えにくいですよね。

「売れない」は、何を前提に言われた言葉なのか

さきほどの相続の手続きを扱う事務所の解説によると、売ることができないような不動産の売却は、不動産の会社がやりたがらない傾向があるそうです。

仲介の手数料が安く、買い手も見つからないためだと説明されています。

なので、知り合いの会社に頼むなど、ふつうの売却とは違う方法を考える必要があるとも書かれています。

会社の側にもそうした事情があると聞くと、少し意外に感じる人もいるでしょう。

国の側でも、国土交通省が2024年6月、空き家の流通を進めるため、不動産の会社が受け取る仲介の報酬の決まりの見直しを含む取り組みをまとめました。

つまり「売れない」は、その会社がいまの売り方と値段では買い手を見込めないという、一つの見込みだと私は考えています。

ある不動産の会社の解説の言い方で整理すると、仲介では会社が買い手を探し、買取では会社そのものが買い手になるわけです。

言われたときに、何が理由か、仲介と買取のどちらの話か、どのくらいの値段を前提にしたかの3つを聞いておくと、ほかの会社に話すときに進めやすいです。

査定の値段そのものの意味は、売却査定を何社かに頼むときの記事で順に見ています。

言われた言葉だけが頭に残って、どんな前提の話だったかまでは覚えていないこともあるものです。

次は、売り方を変えたときに何が変わるのかを見ていきます。

売り方を変えると、何が変わるのか

ある不動産の会社の解説が挙げる対処と、別の不動産の会社の解説にある買取の説明をもとに、売り方ごとの違いを表に並べてみました。

売り方どんな売り方か気をつけること
値段を見直す売り出しの値段を下げて、買い手を待つ一度下げると上げ直しにくいので、下げ幅は担当の人と話して決める
会社を変える古い家を探す買い手が集まる会社など、ほかの会社に頼むその地域にくわしい会社に相談する
買取の会社に頼む会社が直接買い取るので、買い手を探す期間がない仲介より値段が低くなることがある
空き家バンクに登録する市区町村が運営し、買いたい人が登録された家の中から探す不動産の会社による売り込みの手伝いは受けられない
隣の土地の持ち主に売る隣の人には、土地が広がる・形が整うといった利点がある当人どうしで話さず、不動産の会社を間に入れる

表を見ても、うちならどれがよいかは、すぐには選びにくいですよね。

空き家バンクについて、国土交通省の空き家対策の案内は、まず空き家のある市区町村に確かめてみるよう勧めています。

市区町村の空き家の窓口で何を聞けばいいかは、相談窓口の記事にまとめています。

家を残したまま「古い家つきの土地」として売りに出しても、買い手が見つかることがあると、ある住まいの情報サイトの解説にはあります。

家を残したままでも売りに出せると知って、少し気持ちが軽くなる人もいるでしょう。

売り方を変えると何が変わるかの図。値段を見直すは一度下げると上げ直しにくい。会社を変えるはその地域にくわしい会社に相談する。買取の会社に頼むは仲介より値段が低くなることがある。空き家バンクに登録するは不動産の会社による売り込みの手伝いは受けられない。隣の土地の持ち主に売るは不動産の会社を間に入れる

では、いっそ家を壊してから売ったほうがいいのでしょうか。

家を壊してから売ったほうがいいのか

さきほどの不動産の会社の解説では、建物を壊して何も無くした土地にして売ると、買い手は壊す費用がかからないので、買い手がつきやすくなるとされています。

買い手にはありがたい話ですが、壊す費用は売る前に持ち主の負担として出ていきます。

壊すかどうかは不動産の会社と相談し、何を根拠に壊すのを勧めているのかを確かめるよう書かれています。

せっかくなら売れやすくしたいと、家を壊すことを考える気持ちも自然なことです。

木造30坪ほどの家を壊す場合、解体の会社の料金表にある額は90万〜150万円ほどでした。

しかも家が無くなると土地の固定資産税が上がることがある点も、市区町村の案内で注意されています。

建物を壊して何も無くした土地の税は、別の記事で順に見ています。

壊すときの費用の内訳や、補助金があるかの調べ方は、別の記事で順に見ています。

壊すと元には戻せないので、会社の見込みと、家のある市区町村に聞いた土地の税を手元にそろえてから決めると安心です。

では、どの売り方でも買い手がつかないときは、どうすればいいのでしょうか。

それでも買い手がつかないときは、どうすればいいのか

思い出のある家だけに、手放すことまで考えると気が重くなるものです。

とはいえ、売るのか待つのかを、家族のあいだですぐに決めるのは難しいですよね。

なので、すぐには決めきれないときは、家族のあいだで「いつまでに決めるか」だけを先にそろえておくと、話を進めやすいです。

そのあいだも、言われた理由を手元に残しておけば、次に話すときに同じことを一から聞き直さずに済みます。

そのあいだに家を貸すことを考えるなら、売る・貸す・壊すの比べ方の記事にまとめています。

しばらく持ち続けるなら、手入れを誰がどう続けるかは、空き家を置いたままにしたときの記事で見ています。

手放し方を誰に相談すればいいかは、空き家の相談窓口の記事にまとめています。

うちの実家は、どこから手をつければいいか

うちの実家がどれに当たるかは、言われた理由が、取り引きの件数や駅やバス停からの遠さといった場所のことか、建物の傷みや隣との境界といった家と土地のことかを分けるところから見ていくと、次に何をするかが見えやすくなります。

ただ、売る前に確かめておくこととして、ある不動産の売却の情報サイトの解説は、売買の契約のときにまとめて手続きをすると時間がかかるため、名義を書き換えられるかを早めに確かめておくよう勧めています。

名義をどう確かめるかは、手順を追った別の記事で読めます。

そのうえで、何社かに仲介と買取の両方の見込みを聞いて並べると、うちの実家がどの売り方なら動きそうかが見えやすくなります。

というのも、1社の値段だけを見ていても、それが相場より上か下かは判断しにくいからです。

うちの実家は、どこからの図。1 言われた理由を2つ(場所・家と土地)に分ける、2 売る前に、名義を書き換えられるかを確かめる、3 何社かに、仲介と買取の両方の見込みを聞いて並べる

タウンライフの空き家解決(売却査定)の紹介ページには、「他社で「売れない」と断られた物件でも、ぜひ一度ご相談ください」とあります。

立地や条件の厳しい空き家も、提携の会社が見て売り方を提案すると書かれています。

仲介の会社にも買取の会社にもまとめて問い合わせられ、加盟している空き家を扱う会社は550社(2026年10月時点)です。

届くのは、その空き家ごとの売却査定書で、料金はかかりません。

頼む会社を増やすほど、各社とのやり取りも同じだけ増えます。

受け答えをする人を家族の中で一人に決めておけば、慌てずに済みます。

査定書が届いたあとの読み方は、売却査定を何社かに頼む記事で扱っています。

遠方の空き家もそのまま相談できます(公式の案内)

売れないと言われても、それで売る方法がなくなったわけではありません。

なお、売るのではなく土地を貸したり建物を建てたりして使いたい人には、土地の活用の案を頼む記事と、駐車場やアパートにしたときのお金の記事のほうが向いています。

すでに頼む先の会社を決めている場合は、そこへ直接相談したほうが早く話がまとまります。